ビックタケの小さな小さな世界

主な内容は僕の起業に関することです。ビッグタケの独断と偏見にまみれた思想に陶酔してください。

そして起業が選択肢へ ~起業を決めた話 part2 ~

ヨウさんと出会い交流した。

ヨウさんは今まで出会った同世代の人の中で

学力が群を抜いていた。

人当たりも良かった。

一番圧倒されたのは彼のハングリー精神だった。

今までの彼の底知れぬ努力を感じた。

そこに中国の勢いをまざまざと感じた。

 

今までの僕の努力がちっぽけに思えた。

そして僕は日本の未来に不安を覚えた。

 

それまでは「日本は世界でトップクラスの先進国だ」と信じていた。

事実、日本は先進国の基準は満たしてはいるだろう。

でも人材の点で中国に遥かに劣るのではないか。

国の未来を作るのは若者だ。

このままでは今の豊かさは長続きしない。

そう思った。

 

 自分とヨウさんを比べて

日本と中国の人材の優劣を推し量るのは

ナンセンスかもしれない。

 僕が彼に敗北感を覚えただけだから。

 

でも僕は並大抵のやつには負ける気がしなかった。

当時も今もこれからも。

自分よりすごいやつがいても越えていける。

 

でもヨウさんにはその気持ちが起きなかった。

大きな壁を感じた。

日本人の若者の大多数が彼に負けるだろう。

 

もちろん数%の勝てる日本人もいるだろう。

でもごくわずかだ。

さらに人口規模を考えてみる。

ヨウさんと同じレベルの中国人はたくさんいるだろうし

その上だって。

 

単純に

僕らの世代とヨウさんの世代とを比べて

圧倒的に負けているのだ。

 

だから日本の未来に危機感を抱くようになった。

中国に対しての敵対心はない。

ただ圧倒されたのだ。

その勢いに。

 

そして今後その勢いを求心力に世界は回っていくのだろう。

 

 

日本はついていけるのか。

 

 

取り残されるだろう。

今のままでは間違いなく。

今の日本の教育のままでは。

 

僕らの世代が中国の同世代に劣っているのは

日本の教育のせいだと言っているように聞こえるかもしれない。

 

 

そう言っているのだ。

 

日本で生まれて日本の学校教育で育ってきて負けているのだから。

 

否定するやつは、今後人に物事を教えない方がいいし

子どもだってつくらない方がいい。

 

人をつくるのは教育だ。

人に教えることは、その人の将来に責任を持つことを意味する。

否定する人はその責任から逃げているのだ。

 

僕はその責任から逃げたくない。

僕らは彼らに負けている。

でも勝てるチャンスはある。

 

彼らの次の世代に僕らの次の世代が勝った時だ。

勝つとは、経済、科学、スポーツ、芸術、そして教育で

他国と対等以上に渡り合って国を豊かにすることだと考える。

 

押し付けの姿勢ではいけない。

勝てる環境を教育システムを僕らが作らなくてはいけない。

 

僕はそのことに貢献したい。

豊かな日本というバトンを次の世代に渡すために。

 

そして、どうしたら貢献できるか考えた。

その時、選択肢に起業が浮かんだ。